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「循環取引に対応する内部統制に関する共同研究報告」の公表について

日本公認会計士協会より、2024年4月8日に「循環取引に対応する内部統制に関する共同研究報告」が公表されました。

 

1.本研究報告の概要

本研究報告は、循環取引が組織内外者との共謀により組織の内部統制の盲点をついて行われることが多いとの問題意識から、不正の3要素(動機、機会及び正当化)のうち、循環取引を行おうとする動機を生み出す組織風土、組織構造、また循環取引を行うことができる機会をもたらす組織構造、内部統制について検討し、結果的に循環取引を阻止するような組織、内部統制の在り方についてまとめたものです。

 

本研究報告の主たる内容は、以下の通りです。

・これまでに公表された公表物等や過去の循環取引の事例の紹介

・循環取引の代表的なパターン及び同取引を示唆する状況・兆候の具体的事例の解説

・経営者不正及び従業員不正それぞれについて必要な対応の概説

・統制環境の醸成や監視活動の強化の重要性の解説

・全社的な内部統制のうち循環取引に係るリスクの評価及び業務プロセスに係る内部統制の解説

 

なお、本稿は本研究報告の概要を記述したものであり、詳細については下記をご参照ください。

日本公認会計士協会

https://jicpa.or.jp/specialized_field/20240408ejc.html