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監査基準報告書等の改正に関する公表(2025年7月)の紹介
日本公認会計士協会(監査・保証基準委員会)は、2025年7月17日に開催された常務理事会の承認を受け、監査基準報告書700「財務諸表に対する意見の形成と監査報告」(2024年9月改正)に関連する一連の監査基準報告書および実務指針の改正を公表しました。
改正の対象となった文書は、監査基準報告書510「初年度監査の期首残高」、監査基準報告書570「継続企業」、監査基準報告書600「グループ監査」、監査基準報告書705「除外事項付意見」、監査基準報告書706「強調事項区分とその他の事項区分」、監査基準報告書710「過年度の比較情報」、監査基準報告書720「その他の記載内容」、監査基準報告書800「特別目的財務報告」、監査基準報告書805「個別財務表の監査」など、広範囲に及びます。さらに、期中レビュー基準報告書第1号や、レビュー業務実務指針2400、レビュー業務実務指針2430、レビュー業務実務指針2431など、レビュー業務に関する指針も含まれています。
主な改正内容としては、監査基準報告書700の改正を踏まえ、関連文書に掲載されている監査報告書の文例に、特定の事業体に対する監査において独立性に関する規定が適用される場合の記載が追加されました。なお、本改正では、要求事項そのものの修正は原則として行われておらず、監査基準報告書700を参照している箇所に限り、改正内容との整合性を図るための修正が加えられています。これにより、既存の監査実務に対する影響は最小限に抑えられつつ、文書間の整合性が確保されています。
適用時期については、今回の改正が実質的な規定変更を伴わないことから、各文書における適用時期の記載は省略されています。
詳細は、日本公認会計士協会の公式ウェブサイトでご確認いただけます。
監査基準報告書700「財務諸表に対する意見の形成と監査報告」(2024年9月改正)に関連する監査基準報告書等の改正の公表について | 日本公認会計士協会

