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監査基準委員会報告書「内部監査の利用」、「企業及び企業環境の理解を通じた重要な虚偽表示リスクの識別と評価」等の公開草案の公表について

日本公認会計士協会より、2019年2月26日に「監査基準委員会報告書610「内部監査の利用」、監査基準委員会報告書315「企業及び企業環境の理解を通じた重要な虚偽表示リスクの識別と評価」及び関連する監査基準委員会報告書の改正について」(公開草案)が公表されました。

 


1.本公開草案の概要

本公開草案は、国際監査基準(International Standards on Auditing、以下ISAとする)設定機関である国際監査・保証基準審議会(IAASB)において検討された内部監査プロジェクト(改訂版ISA315及びISA610を公表(2013年3月))及び財務諸表の注記事項の監査を強化するプロジェクト(改訂版ISA315等を公表(2015年7月))に対応すべく、関連する監査基準委員会報告書の改正等を提案するものです。

 

〈改正する監査基準委員会報告書〉

・監査基準委員会報告書610「内部監査人の作業の利用」

・監査基準委員会報告書315「企業及び企業環境の理解を通じた重要な虚偽表示リスクの識別と評価」

・監査基準委員会報告書200「財務諸表監査における総括的な目的」

・監査基準委員会報告書240「財務諸表監査における不正」

・監査基準委員会報告書300「監査計画」

・監査基準委員会報告書320「監査の計画及び実施における重要性」

・監査基準委員会報告書330「評価したリスクに対応する監査人の手続」

・監査基準委員会報告書450「監査の過程で識別した虚偽表示の評価」

 

〈適合修正する監査基準委員会報告書等〉

・監査基準委員会報告書250「財務諸表監査における法令の検討」

・監査基準委員会報告書580「経営者確認書」

・監査基準委員会報告書501「特定項目の監査証拠」

・監査基準委員会報告書550「関連当事者」

・監査基準委員会報告書560「後発事象」

・監査基準委員会研究報告第5号「保証業務実務指針2400に係るQ&A」

 

2.適用時期

2020年4月1日以後開始する事業年度に係る監査及び同日以後開始する中間会計期間に係る中間監査からの適用が提案されています。

 

なお、本稿は本公開草案の概要を記述したものであり、詳細については下記をご参照ください。

日本公認会計士協会

https://jicpa.or.jp/specialized_field/20190226rwc.html