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監査基準報告書701研究文書第3号「「監査上の主要な検討事項」における 監査人の主要な見解等の記載に係る海外事例の調査レポート(研究文書)」 の公表について

日本公認会計士協会(監査・保証基準委員会)は、監査基準報告書701研究文書第3号「「監査上の主要な検討事項」における監査人の主要な見解等の記載に係る海外事例の調査レポート(研究文書)」を公表しました。

 

この研究文書は、2023年2月に金融庁から公表された「監査上の主要な検討事項(KAM)の特徴的な事例と記載のポイント2022」において、我が国における監査人の主要な見解等の記載を期待する意見が掲載されたことを受けて作成されました。

 

具体的な報告内容として、本研究文書の公表背景、監査上の主要な検討事項の記載を先行して導入している英国、オランダ、シンガポールおよび米国における状況を調査し、各国の監査基準や実務に関する詳細な分析を行っています。また、監査人の主要な見解等の海外事例について、①結論の記載以外の付加的な情報がない事例、②個別意見の表明であるような誤解を与える可能性のある事例、③個別保証を付与していない点を明記している例、④監査人が識別した事項及びそれに対応する監査アプローチに言及した事例、⑤監査委員会の監査報告書において強調した事項を記載した事例を紹介しています。

 

この調査レポートは、監査人が直面する課題や問題点についても言及しており、それらを克服するための具体的な対策や提案を示しています。これにより、監査業務の質の向上と、監査人の専門性の向上が図られることが期待されます。

 

なお、詳細については下記をご参照ください。

日本公認会計士協会

https://jicpa.or.jp/specialized_field/20241113edf.html