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(Japanese only) 国際会計基準審議会(IASB)による「『重要性がある』の定義」(公開草案)の公表について

(Japanese only)

国際会計基準審議会(IASB)より、平成29年9月14日に「『重要性がある』の定義」(IAS第1号及びIAS第8号の修正案)の公開草案が公表されました。本公開草案は平成30年1月15日まで意見が募集されています。

 


1.本公開草案の概要

国際会計基準審議会(IASB)では、概念フレームワーク、開示原則及び重要性の実務記述書等の各プロジェクトで「重要性がある」の定義について議論してきました。しかし、各プロジェクトで多数の類似した(しかし同一ではない)内容の定義を議論してきたため、「重要性がある」の定義に関し混乱が生じる可能性がありました。

そこで、本公開草案では、「重要性がある」の定義を明確化するためにIAS第1号「財務諸表の表示」及びIAS第8号「会計方針、会計上の見積りの変更及び誤謬」に軽微な修正を行うことを提案しています。提案の結果として、IAS第1号及びIAS第8号における「重要性がある」の定義に変更が行われる場合には、同審議会は重要性の実務記述書及び今後公表予定の改訂「概念フレームワーク」の修正を行う予定です。

 

これらの修正は下記を目的としています。

・IFRS基準における定義と「財務報告に関する概念フレームワーク」における定義の文言を一致させ(文言は現時点で類似しているが同一ではない)、当該文言に若干の軽微な改善を加える。

・IAS第1号における既存の補強的な要求事項の一部を定義に織り込んで、それらをさらに目立たせるようにする。

・「重要性がある」の定義に付属している説明の明瞭性を向上させる。

(本公開草案より)

 

なお、本稿は本公開草案の概要を記述したものであり、詳細については下記をご参照ください。

国際会計基準審議会(IASB)

http://www.ifrs.org/-/media/project/definition-of-materiality/exposure-draft/ed-definition-of-material-japanese.pdf